介護タクシー・民間救急 | 2024.06.04
理学療法士の福祉分野での仕事を紹介!介護タクシーがおすすめ!

理学療法士の皆さんは日頃からリハビリに携わっていると思います。
しかし、医療現場以外でも理学療法士の専門性を活かせる場面はたくさんあるのをご存じでしょうか。
今回は、理学療法士が活躍できる福祉分野の仕事を6つ紹介します。
特におすすめしたいのが、介護タクシーです。
移動の支援を通じて、地域の高齢者の暮らしを全体的に支えることができる仕事です。
理学療法士ならではの専門性を活かせるだけでなく、地域ニーズも大きい新しい職域になり得る仕事といえるでしょう。
理学療法士が活躍できる福祉分野の転職先6つ
理学療法士が活躍できるのは、病院をはじめとした医療機関だけではありません。
以下の介護・福祉関係の勤務先もあります。
- 介護老人保健施設
- 特別養護老人ホーム
- デイサービス
- 訪問リハビリ
- 障害者支援施設
- 介護タクシー
それぞれ見ていきましょう。
介護老人保健施設
介護老人保健施設は、要介護状態にある高齢者が入所する施設です。
提供されるサービスにはリハビリや医療ケア、介護があります。
医療施設から自宅へと直接退院できない方や、短期間入所して集中的にリハビリを行うこともできる施設です。
在宅復帰と在宅生活支援に焦点をあてたリハビリを中心に行い、機能と日常生活動作能力の向上を目指します。
理学療法士は、各入所者の状態に合わせた機能訓練計画を立案したり、日常生活での自立支援を行います。
退所後の生活環境や使用福祉機器のアドバイスなどを通じて、入所者の社会復帰や生活リズムの自立にも繋げることが可能です。
施設内では、他職種との連携も重要です。医師、看護師、介護士、栄養士などと情報共有を密にとり、チームアプローチで入所者を支援することが求められます。
特別養護老人ホーム
特別養護老人ホームは、身体や認知機能の低下などで常時介護を必要とする高齢者が長期的に入所できる施設です。
入居者の高齢化や重度化が進む中、理学療法士には機能維持や向上を目的とした日常的なリハビリの提供が求められます。
起居や歩行をする時の介助方法を指導したり、体力増進の運動プログラムを個別に作成するなど、入居者一人ひとりの残存機能に応じた関わりが重要です。
また、認知症の方へのアプローチも大切な仕事と考えられ、個別での認知症ケアや集団で行うレクリエーション活動を通じてさまざまな認知症への取り組みも求められます。
他職種への介助指導や生活リハビリのアドバイスも重要です。
デイサービス
デイサービスは、要支援または要介護認定を受けた高齢者が通所し、入浴、食事、機能訓練やレクリエーションなどの日中サービスを受ける事業所です。
理学療法士は機能訓練指導員として在籍し、利用者の運動機能やADL向上のための個別メニュー作成や自主トレーニングの支援を担当します。
事業所内の環境設定や福祉用具の選定といったハード面での改善提案ができるだけでなく、レクリエーションを兼ねた体操教室を開設するなどの取り組みも効果的でしょう。
訪問リハビリ
訪問リハビリは、理学療法士や作業療法士、言語聴覚士が自宅を訪問してリハビリを行うサービスです。
通院が困難な要介護高齢者や障害児・者の家庭を訪れ、起居動作や歩行など日常生活動作能力の向上を図ります。
住宅改修や福祉用具適合のアドバイスも可能です。
他職種との多職種協働による自立支援にも取り組むことができるやりがいのある仕事です。
障害者支援施設
障害者支援施設では、知的障害や精神障害などを持つ方々が通所し、日中活動サービスを提供しています。
理学療法士は利用者のコミュニケーション向上や社会適応のための支援に加え、作業中の姿勢改善や使用器具の改良といった作業環境面の改善にも寄与できます。
レクリエーションを利用した集団活動の実施や地域交流イベントへの参加支援などを通じて社会参加の促進も図ることができるでしょう。
介護タクシー
介護タクシーは、要介護高齢者の移送や付き添い支援のサービス提供をしています。
理学療法士が同乗することで、残存機能を活かした介助方法で関われるため、移動支援そのものが歩行や移乗動作能力の維持・向上につながる効果が期待できます。
また、運転手として車いすへ移乗動作や操作方法などを指導できるので、利用者・家族の安全面でのサポート強化にもつながります。
理学療法士に介護タクシーがおすすめできる理由
理学療法士が介護タクシーに携わる事例はあまりありません。
では、なぜ理学療法士は介護タクシーで働くのがおすすめなのでしょうか?
理由は以下のとおりです。
- 専門性が活かせるから
- 地域のニーズが多いから
- 新しい職域になり得るから
それぞれ見ていきましょう。
専門性が活かせるから
移乗介助や歩行訓練といった理学療法士としての専門性を、移動支援を通じて存分に活かすことができます。
単なる移送を超えて「移動リハビリ」という新しいサービス領域を開拓できる可能性があります。
理学療法士は残存機能を見極め「どこをどの程度介助するのか」を判断するプロです。
対象者に合わせた適切な介助方法の選択と指導によって、移動支援をしながらも機能や動作能力の維持に寄与できる可能性があります。
地域のニーズが多いから
地域に暮らす高齢者は、移動に何らかの困難を抱える方が多くいらっしゃいます。
高齢者の数も増えている現状を考えると、外出支援の人手不足は今後更に深刻化すると予想され、理学療法士が参入する十分な余地があると考えられます。
現在はさまざまなサービスを外出せずに体験できるようになってきているとはいえ、現地に足を運ぶ必要性はまだ高いといえるでしょう。
買い物を例にあげれば、確かにオンラインストアでの購入が浸透し、外出が困難な方でも簡単にショッピングができるようになりました。
しかし、やはり現物を手にとって見た目や感触を確かめたいというニーズをお持ちの方もいらっしゃいます。
そういった意味では、外出のニーズは今後も多いことが考えられるでしょう。
新しい職域になり得るから
介護タクシー業界に理学療法士が参入することで、移動支援の新たな領域を切り開く可能性があります。
単なる移送では得られない、利用者の機能改善を伴う新ジャンルのサービスを確立できるのではないでしょうか。
理学療法士はその数が年々増えており、飽和状態に近くなってきています。
専門性を活かした働きを病院や施設からずらすことで、介護タクシーという分野に職域を拡げられる可能性があります。
まとめ
理学療法士には、医療現場だけでなく福祉分野でも大いに活躍していただきたいと考えています。
今回ご紹介した転職先は、その一部に過ぎません。
自分に合った福祉領域で専門性を発揮してください。
地域住民の暮らしを支える大切な職種であることは間違いありません。
なかでも介護タクシーは地域のニーズに応じて専門性を大いに発揮できるおすすめの転職先といえます。
興味を持った方は、ぜひ春日井市のgo out taxiで一緒に働きましょう!
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