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介護タクシー・民間救急 | 2024.06.09

介護士は車の運転ができた方がいい?できると広がる業務内容を解説します

介護の現場で働く介護士の中には、車の運転が苦手またはできないという方も多くいらっしゃるでしょう。

しかし車の運転ができなくても、介護士としての仕事は十分に可能です。

とはいえ、車が運転できるようになることでできる業務も大きく広がるのも事実です。

そこで本記事では、車の運転できなくても支障のない仕事と、運転できることで従事できるようになる仕事を紹介します。

中でも、介護の専門性と運転技術を合わせることで社会貢献できる「介護タクシー」はおすすめの仕事であるため、詳しく解説していきます。

介護士は車の運転ができなくても大丈夫

結論からいうと、介護士の仕事は車の運転ができなくても十分に可能です。

特に都会に住む介護士であれば、生活上車が必要なく免許を取得しない場合もありますし、取得後もほとんど運転する機会がなく、ペーパードライバーである方もいらっしゃるでしょう。

介護士の仕事は施設や医療機関の中だけで完結することが多いため、業務上車の運転を必要としないことが基本的に多いといえます。

車の運転ができなくてもできる仕事

まず、介護士として働く際に車の運転ができなくても特に支障のない仕事を紹介します。

  • 介護施設
  • 有料老人ホーム
  • 病院

それぞれ見ていきましょう。

介護施設

介護施設では、入居者の日常生活の介護や健康管理などが主な業務です。

具体的には入居者の食事や排泄、入浴、機能訓練などの業務がメインであるため、基本的に施設内で仕事が完結します。

稀に利用者さんと外出し、外部のイベントに参加することがあるため、その際は車が必要になることもあるでしょう。

しかし介護施設は職員数が多いため、あなた一人で運転できなくとも、他の職員に任せれば問題はありません。

有料老人ホーム

有料老人ホームでも、入居者の日常生活の介護が主な業務内容とされています。

有料老人ホームは施設と同様、利用者さんの生活がホーム内で完結する場合がほとんどです。そのため、車の運転は特に必要ありません。

病院

病院での介護士の業務においても、車の運転は必要ありません。患者さんの日常生活の介護、健康状態のチェック、レクリエーションなど、院内での業務が中心です。

車の運転に不慣れな介護士でも、病院での仕事は問題なく行えます。

介護士が車の運転を求められるのはどんな仕事?

一方で、車の運転が必要とされる介護の仕事もあります。

以下では、介護士が車の運転を求められる代表的な仕事について詳しく説明します。

車の運転ができれば以下の仕事で活躍できる可能性があるため、ぜひ知っておきましょう。

外出支援の業務内容と範囲を見てみましょう。

  • デイサービス
  • 訪問介護
  • ケアマネジャー
  • グループホーム
  • 介護タクシー

それぞれ解説していきます。

デイサービス

デイサービスでは、高齢者や障害者を施設と自宅間で送迎する必要があります。そのため、介護士は車の運転が必要となります。

基本的に日常生活の介護が必要な方を対象としているため、安全に配慮した運転技術が求められます。

また、複数の利用者さんを一度に送迎する場合、バンタイプの車も運転することがあるため、大きめの車を運転できるとなおよいでしょう。

訪問介護

訪問介護では高齢者や障害者の自宅を訪問し、日常生活の介護を行います。

利用者さんの自宅までの移動には車の運転が不可欠です。

また、通院介助や生活援助としての買い物もあるため、車の運転ができないと訪問介護で活躍することは難しいでしょう

ケアマネジャー

介護士からのスキルアップとして、ケアマネジャーに従事する選択肢もあります。

ケアマネジャーは要介護者のケアプランを作成し、利用者さんやサービス事業者との連絡調整をします。

利用者さん宅や各事業所へ出向くために車で移動することが多いため、車の運転が求められます。

グループホーム

グループホームは、認知症を有する複数の利用者さんが共同生活をする施設です。利用者さんの生活は施設内で完結するものの、日常に必要な物品の買い出しが必要なことがあります。

グループホームは小規模な施設であるため職員数が少なく、車を運転できないと上記の買い出しなどにおいて支障をきたすことが考えられます。

介護タクシー

介護タクシーは、高齢者や障害者を医療機関や施設へ移送するサービスです。

車の運転が主要な業務となるため、介護士が運転技術と介護の専門性を活かす絶好の機会といえます。

運転技術や介護の専門性を活かすなら介護タクシーがおすすめ

介護士として車の運転ができる場面も多く存在しますが、特に介護タクシーの仕事は、運転技術と介護の専門性を組み合わせた職業として注目されています。

今後の日本社会は高齢者が増えることが予測されており、地域の交通インフラとして介護タクシーの活躍が期待されています。

介護士が介護タクシーで働くメリット

介護タクシーの仕事は、介護士の資格を活かすことができます。

介護士が介護タクシーで働くメリットは、以下のとおりです。

  • 安全性に配慮できる
  • 専門性を活かせる

それぞれ見ていきましょう。

安全性に配慮できる

利用者さんを乗せて運転することが、どれだけ安全性に配慮し、注意しなければならないことかを介護士はよく知っています。

施設や医療機関での介護の経験がある方は、疾患や高齢者の心身の特徴を日頃から肌で感じているからです。

そのような介護のプロが介護タクシーを運転するため、安全性には十分配慮がなされています。

専門性を活かせる

介護タクシーの運転手は、患者さんや利用者さんと接する機会が多く、コミュニケーション能力や介護スキルに長けています。

タクシーの乗降や自宅からタクシーまでの誘導も、介護のプロであるからこそ適切な介助によって行われます。

まとめ

車の運転ができない介護士にとっても、介護の分野で充実したキャリアを築く方法はたくさんあります。自身の適性や関心に合った仕事を見つけ、専門性を活かして高齢者や障害者の生活をサポートしましょう。

一方で運転ができると、より広い業務が行えるようになり、介護士としての専門性を活かせる場所が増えることでしょう。

特に介護タクシーは、運転技術と介護の専門性を必要とするだけでなく、これからの社会にとって生活インフラとしての必要性が高くなると考えられます。