インタビュー | 2024.06.28
【社員インタビューシリーズ第二弾・前岡和宏氏(前編)】go out taxiで働いたきっかけや事業に求められる姿について聞きました!
fk.spice(株)に所属する社員のインタビューシリーズ第二弾です!介護タクシー「go out taxi」に勤務する介護福祉士×社会福祉士の前岡和宏氏にお話を伺いました。
入社のきっかけや、自費事業である介護タクシーに求められる姿とは?
きっかけは地域貢献を長期的なやりがいととらえたこと
ご経歴をおしえてください
日本福祉大学を卒業後に、高齢者福祉関係のNPO法人に3年勤務しました。そこで小規模デイサービスの管理者を経験したあと大規模な医療法人に転職し、デイケアで介護職員として9年働きました。go out taxiに入社したのはそのあとです。船戸社長に誘われ、約2年前に入社しました。
船戸社長とお知り合いだったのですか?
もともと大学の同期で、サークルも一緒でした。船戸が前職をやめて介護タクシーを立ち上げるという話や、事業を始めるにあたって、コロナ禍で申請が通らないなど、苦労した話も聞いていました。事業が始まり、一人でやっていたところから職員を雇い始めてといったことも聞いています。それから介護保険の訪問介護を始めていくことも。事業を拡大していくタイミングで誘ってもらい入社したという流れです。
入社のきっかけは面白そうだなと思ったからですか?
はい、それが一番ですね。もともとデイケアの介護の仕事を通して、利用者さんから直接かけてもらえる感謝のことばにやりがいを感じていました。しかし、船戸から「我々の取り組みを地域のインフラにしていきたい」と誘われた時に、デイケアの仕事のように得られるやりがいに加え、長期的に地域に貢献していくことへのやりがいも感じられるのでは?と思ったんです。そういう面白さがあると思って、誘いに乗りました。それでも半年くらいは迷っていましたけどね。
迷ってすぐに決断しなかった理由は何でしょうか?
単純に、大きい組織で働いていることである程度の保障がありましたので、そこを変えるっていうことに対しての迷いです。面白そうだなっていうのはあったんですけど、転職の理由がたとえば家庭の事情というわけでもないので。自分の決断、自己責任になるので、それで及び腰になっていました。
制度化されていないゆえの可能性と難しさ
もともと介護タクシーという仕事はご存知でしたか?
具体的に、一般タクシーとどう違うか、すみわけとかは知りませんでしたが、そういう仕事があることは知っていました。移送以外の買い物や旅行支援ができることは新しく知ったことです。また、介護保険制度でやれないことが多くあることについても、実際に働きだしてから知りました。介護保険制度の目的は生活の最低限を支えるところにあるので、そこにプラスした部分はやれないということはわかってたんですが、そこを自費である介護タクシーでならやれることを知りました。介護タクシーだからやれるってことではありませんが、介護タクシーと一緒にやることで利便性が高まるという認識になりました。それまでは病院とかに送っていくんでしょ?くらいの認識でしたので。
介護タクシーの仕事をやってみて、どんなところにやりがいを感じていますか?
やりがいは、介護保険制度で対応できない部分を補完したり、こちらからいろいろと提案したりできることです。保険制度でやっていると「ああしてほしい、こうしてほしい」といろいろなご希望を聞きますが「ごめんなさい、これは保険制度ではできないんですよ」って、断ることが多かったんです。介護タクシー含め自費事業で関わることで「こんなことできますよ!」って提案することが多くなりました。「わかりました、何とかします!」って言えることがやりがいですね!
大変なことを教えてください
逆にいろいろとやれることの難しさも感じます。どうしても介護保険制度ではない関わり方なので、ものすごく詳しい情報をいろいろなところで共有するというのは難しいことなんです。利用者さんから今頼まれて、今困っているので「今何とかします!」ってなって対応します。しかし、本当にそれが利用者さんの生活のためになっているかと考えた時に、あとから追えない事案があります。移送だけで関わったり、移送の途中での支援にしか関われなかったりする場合もあります。施設や病院に入ってしまうと、支援したあとに「あれでよかったのかな」ってふと思っても、フィードバックがもらえないこともありますし。保険制度では、決められたサービスに対して評価されて報酬が支払われる形がありますが、自費では取り組みを評価する基準が設けにくい。その点が難しいことで、課題だと思っています。
自費事業に求められていることは何だと思いますか?
提供したサービスの質や結果を評価する基準をもつことだと思います。保険制度では制度だからこそ、一定の質を担保できる強みがあります。しかし自費事業でも一定の質を担保しないといけません。また、できないんじゃなくて、やるためにはどうすればいいのか、どれくらいまでやれるのか、どれくらいの質で提供できるのならやれると言えるのかなども明確にする必要があります。しかし、それらを判断する基準がありません。そういう評価基準を作っていかなければと思っているし、大切にしていかないといけないと思っています。
介護タクシー「go out taxi」の前岡和宏氏に、入社までの経緯や自費事業に求められる姿を伺いました。
後編では、go out taxiの強みや自費事業に対する思いについて深堀りしていきます。お楽しみに!