go out TAXI leave a rut

コラム | 2024.06.03

訪問介護で働くために必要な資格とは?あると役立つものも紹介!

訪問介護は、高齢者や障がい者が自宅で安心して生活できるよう自宅に訪問して介護する重要なサービスです。

訪問介護の仕事に携わるためには、一定の知識と技術を身に付ける必要があり、特定の研修を修了しなければなりません。

また、より専門的なスキルを身に付けたい場合は、様々な資格取得や研修への参加が必要です。

本記事では、訪問介護で働くために必要な資格と、あると役立つ資格について紹介します。

専門性がより身に付けば仕事の幅が広がるため、これから訪問介護で働きたい方や、キャリアアップしたい方は、ぜひ本記事を読み進めてみてください。

訪問介護で働くために必要な資格とは?

結論からいうと、訪問介護で働くために必要な資格は「介護職員初任者研修」です。

所定の過程を終了し、試験に合格すれば、介護職員初任者研修を取得できます。

この研修では、介護の基本的な知識やスキル、コミュニケーション技術などの最低限必要なスキルを身に付けることが目的です。

初任者研修を修了することで、訪問介護の現場で働くためのキャリアがスタートします。

訪問介護で働くときにあると役立つ資格

前述したように、訪問介護で働きたい場合には介護職員初任者研修の修了が必須です。

しかし、身に付くのは基本的な知識やスキルのみです。

より専門性を高めたい場合は以下の資格取得や研修の受講も検討してください。

  • 介護福祉士実務者研修
  • 介護福祉士
  • 認知症ケアに関する資格
  • 喀痰吸引等研修
  • 行動援護従業者
  • ケアマネジャー

それぞれ見ていきましょう。

介護福祉士実務者研修

国家資格である「介護福祉士」を目指す際に必須の研修が介護福祉士実務者研修です。

この研修では、介護職員初任者研修で学ぶ基本的なスキルを発展させ、介護の実践的な知識や技術を深められます。

実務者研修の受講に特別な資格は必要ありませんが、初任者研修を修了していると450時間あるカリキュラムのうち、130時間が免除されます。

一般的には初任者研修→実務者研修と段階を踏んでステップアップしていくのが良いでしょう。

介護福祉士実務者研修を修了することで、より専門的なサービス提供が可能となりキャリアの幅も広がります。

介護福祉士

介護福祉士は介護のプロとして専門的な知識とスキルを兼ね備えた国家資格です。

訪問介護の中でも最も高度なスキルが求められる職種向けの資格といえるでしょう。

利用者の状態に応じた専門的なケアを行えるため、利用者のみならず同居する家族にとっても安心を担保できる資格です。

介護福祉士の資格を取得するためには、さまざまなルートがあり、実務者研修が不要の場合もあります。

たとえば介護系の学校を出て国家試験を受ければ取得できるルートです。

未経験からの場合は、初任者研修→実務者研修→介護福祉士と進むと無理なくステップアップできるでしょう。

認知症ケアに関する資格

認知症ケアに関する資格には、認知症介護基礎研修や認知症ケア専門士などがあります。

在宅要介護者には認知症の方もいらっしゃるため、認知症に関する実践的な知識やスキルを身に付けておくと、より専門的な介護ができるようになるでしょう。

喀痰吸引等研修

介護職員でも喀痰吸引等研修を受けることで痰の吸引ができるようになります。

在宅介護が必要な方の中には、呼吸器に障害がある方や、重度要介護者もいらっしゃいます。

介護職員が痰の吸引をできるようになっておくと、特別なスキルとして重宝されるでしょう。

行動援護従業者

知的障害・精神障害・発達障害などをお持ちで、介護も必要な方に対する援護をするための資格です。

在宅要介護者の中には、上記の特性や精神疾患を有する方もいらっしゃいます。

この資格は、外出する際のサポートをするもので、外出中の介護や危険回避のための援護などを適切に行うために必要です。

ケアマネジャー

介護保険サービスの調整、ケアプラン作成を行う専門的な資格です。

訪問介護事業所の中でケアマネジャー業務を行うわけではありませんが、この資格を持っていることで、介護保険サービスに精通しているという安心感を担保できます。

また、訪問介護サービスを提供しながらも、他の地域資源活用の可能性を考えられるなど、多角的に利用者をとらえられるようになるメリットがあるでしょう。

まとめ

訪問介護に従事するためには、基本的な介護職員初任者研修や介護福祉士実務者研修だけでなく、特定のケアに特化した資格も重要です。

認知症ケアや喀痰吸引、行動援護などのスキルを備えることで、より適切なサポートが可能になります。

また、ケアマネジャーの資格は、訪問介護の現場と他の社会資源利用の可能性に気づけるなど、多角的な視点から利用者を支援できるメリットもあります。

これらの資格は、利用者にとって最適な生活環境を整える上で欠かせません。

訪問介護のプロとしてのスキルを高め、安心で信頼されるサービスを提供するためにも、資格の取得を積極的に考えていくとよいでしょう。