コラム | 2024.06.03
訪問介護に向いてる人とは?メリットやデメリットも紹介!
訪問介護は、要介護者の自宅を訪問して介護サービスを提供する仕事です。
高度なスキルや専門的な知識が要求されます。どの仕事にも向き不向きはあり、訪問介護も例外ではありません。
この記事では訪問介護に向いてる人の特徴、メリットやデメリットについて詳しく解説していきます。
訪問介護に興味があり、働いてみたいと思っている方はぜひ参考にしてください。
訪問介護に向いてる人の特徴は?
それでは訪問介護に向いてる人の特徴について解説します。
主には以下4つがあります。
- 高いコミュニケーション能力をもっている人
- 小さな変化に気づく洞察力の高さがある人
- 柔軟性と適応力をもっている人
- 他人へ尽くすことが好きな人
それぞれ見ていきましょう。
高いコミュニケーション能力をもっている人
訪問介護では利用者の円滑なコミュニケーションが不可欠です。
しかし、これはただ単に話すだけでなく、相手の気持ちやニーズを理解したうえで適切なサポートを提供することが求められます。
たとえば、「何か困っていることはありますか?」と利用者に聞いたとしましょう。
もし利用者が「特にないです」と返答したとしても、そのことばの裏にはどのような思いがあるのかなどを予想し、ニーズを深堀するような姿勢が求められます。
時には「〇〇について困っているのではないでしょうか?」といったように気持ちを代弁する必要が時にはあるのです。
そういった意味で、ニーズにあった介護を提供するためには高いコミュニケーション力が必要になります。
また、信頼関係を築くためにも非常に重要です。
小さな変化に気づく洞察力の高さがある人
利用者の多くは、高齢の要介護者です。
健康状態は日々変化する可能性があるため、訪問介護員は小さい変化に敏感である必要があります。
たとえば、表情やことばづかいの変化から相手の状態を読み取り、適切な対応を行うことが求められます。
洞察力が高ければ、変化を見落とすことはありません。
しかし、逆に体調不良などの変化に気づかないままサービスを提供し普段どおりに終わらせてしまえば、事故にあったり病気になったりしてしまう危険性もあるでしょう。
柔軟性と適応力をもっている人
訪問介護は予測不可能な状況がしばしばあります。
そのため、柔軟性と適応力が不可欠です。
たとえば時間通り訪問したにもかかわらず利用者が外出していたり、体調不良で普段と状況が異なったりすることもあるでしょう。
そのような時に、柔軟に対応できる人は臨機応変に適応できるため、向いてるといえるでしょう。
他人へ尽くすことが好きな人
訪問介護は他者へのサポートが中心となる仕事です。
他人のために尽くすことが好きで、思いやりの心がある人がこの仕事に向いています。
利用者やその家族にとって、心温まるケアが提供できることが大切です。
訪問介護に向いてない人の特徴は?
では、訪問介護に向いてない人の特徴についても以下で解説します。
- 潔癖な人
- 体力に不安のある人
- 思いやりのない人
それぞれ見ていきましょう。
潔癖な人
訪問するお宅によっては、清潔とはいえない空間で生活している方も中にはいます。
暑い時期には虫が湧いたり、悪臭がたちこめたりするお宅もあるでしょう。
潔癖な人にとっては、他人の家に上がること自体が嫌という方もいます。
さらに清潔ではない空間ですから、とても耐えられないこともあるでしょう。
そのため、潔癖な人は訪問介護には向いてないといえます。
体力に不安のある人
訪問介護は体力を要する仕事です。
一人でケアをしないといけないため、介助量の多い利用者を対応する場合に、大きな疲労感を覚えることがあります。
また、一日に何件も訪問するため、一日の終わりにはぐったりしてしまうこともあるでしょう。
そのため、十分に体力がない人にとっては訪問介護は大変で向いてないでしょう。
思いやりのない人
感情豊かなコミュニケーションが訪問介護には欠かせません。
思いやりがなく、利用者やその家族に対して誠心誠意対応できない人は、トラブルに発展する可能性もあります。
そのため、訪問介護には向いていません。
訪問介護のメリット
訪問介護の仕事に関するメリットを紹介します。
- 一人ひとりに丁寧な介護ができる
- 時間や働き方に融通がききやすい
- 同僚との人間関係に悩みにくい
それぞれ見ていきましょう。
一人ひとりに丁寧な介護ができる
訪問介護では、一人ひとりに焦点を当てた丁寧な介護が可能です。
というのも、利用者のお宅に訪問するという特性上、基本的にその家の利用者のみ対応するからです。
1対1になるため、温かみのある丁寧な介護ができる点はメリットです。
時間や働き方に融通がききやすい
訪問介護は柔軟な働き方が可能な仕事です。
正社員だけでなく、パートでの雇用も可能です。
また、スケジュールの調整がしやすく、ワークライフバランスを重視する人にとっては適しています。
同僚との人間関係に悩みにくい
訪問介護者は主に単独で行動することが多いため、同僚との人間関係のトラブルが少ない傾向があります。
自分のペースで仕事に取り組めます。
施設介護の仕事となると、どうしても同僚と頻繁にコミュニケーションをとったり、陰口や噂話に疲弊したりすることもあります。
一方訪問介護ではそういった悩みは比較的少ないでしょう。
訪問介護のデメリット
訪問介護のデメリットについても見ていきましょう。
- 移動が大変
- 一人で訪問するため責任がある
- なんでもやってもらえると思われる
デメリットを見て、自分に向いているかの判断材料にしてください。
移動が大変
訪問介護員は利用者の自宅に足を運ぶため、交通手段や移動時間の確保が課題となります。
悪天候でも遠距離や交通渋滞に耐えながら訪問しなければなりません。
一日に数十キロ移動することもあるため、体力的にもつらいことがあります。
一人で訪問するため責任がある
単独で訪問するため、緊急時にどうすべきか自分で判断しなければなりません。
たとえば訪問時に体調不良で苦しそうな利用者を発見した時にどうすればいいでしょうか?
結論としては「状況による」としかいえません。
というのも、担当の訪問看護師やケアマネジャーや主治医などに相談すべきなのか、緊急連絡先である家族に連絡すべきなのかなど、利用者によって取り決めが異なっているからです。
訪問介護員としてとるべき行動に責任を持つ必要があります。
なんでもやってもらえると思われる
利用者の中には、訪問介護員を「便利なお手伝いさん」と思う方もいます。
しかし、訪問介護の基本的な考え方は、必要な介護サービスを提供し自立支援の手助けをすることです。
やってほしいことになんでも対応してしまってはいけません。
訪問介護員としてのプライドをもって、時には「それはできません」と断る勇気が必要です。
限られた範囲内でのサポートを理解してもらえるようしっかりと話をしましょう。
まとめ
訪問介護は特に高度な資質が求められる仕事です。
高いコミュニケーション能力、洞察力、柔軟性、そして思いやりの心がある人が向いています。
逆に、潔癖症や体力に不安のある人は避けた方が良いでしょう。
メリットとデメリットを理解し、自身の適性やライフスタイルに合った職種を見つけることが成功の鍵です。