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コラム | 2024.06.30

ヘルパーの身体介護の内容とは?やってはいけないことも合わせて解説!

ヘルパーの仕事内容のひとつに、身体介護があります。

身体介護は、日常生活を送るうえで欠かせない身の回りの介助を行うことが基本です。

そのため、身体介護の範囲を超えない援助内容にとどめなければなりません。

しかし、初めて訪問介護に携わる方にとっては、どこまでやっても良いのかわからない方もいるでしょう。

本記事では、身体介護の内容とできないことについて整理し、解説していきます。

これからヘルパーの仕事を検討している介護職員は、ぜひ参考にしてください。

ヘルパーの身体介護の内容

ヘルパーの身体介護における仕事内容は下記のとおりです。

  • 食事
  • 排泄
  • 移乗・移動
  • 体位変換
  • 更衣
  • 特殊な調理

それぞれ見ていきましょう。

食事

ヘルパーが行う食事介助では、自力摂取が難しい方、誤嚥のリスクがある方などが対象です。

身体に障害を持っている方が多いため、安全においしく食事を摂取できるよう、工夫して介助します。

たとえば、一口の量を調整したり、姿勢に注意したりするなどの工夫が必要です。

万が一誤嚥や窒息を起こした場合は、どのように対処するのか、マニュアルの整備も大切です。

入浴

脱衣所での更衣に始まり、浴室内での移動や浴槽の出入り、洗身・洗髪などが該当します。必要に応じて、シャワーチェアや浴槽台など、福祉用具も活用しながら介助します。

出る際には、急激な温度変化によるヒートショック等にも注意して対応しましょう。施設と異なり、在宅ではすべての部屋で冷暖房が完備されているわけではありません。脱衣所が寒いお宅は多いため、事前に温めておくなどの対策も必要です。

排泄

ご自身で排泄できない方の支援をします。トイレへの移動や、ポータブルトイレへの移乗介助も該当します。

また、トイレでの排泄が難しい方は、オムツ交換なども行います。

排泄時に確認できる尿や便の性状は、自宅での生活状況や健康状態を反映しているため、重要な観察ポイントです。

普段と異なる様子があれば、担当のケアマネジャーや訪問看護事業者等と情報共有しましょう。

移乗・移動

車椅子への移乗介助や、自宅内の移動介助もヘルパーの仕事です。

車椅子を使用していない方の場合、歩行介助をする場合もあります。

転倒に十分注意し、安全な介助が行えるよう利用者の身体機能や能力を把握して行いましょう。

体位変換

自力で体位交換できない方にとって、同じ姿勢で長時間過ごすことは、褥瘡の発生リスクを伴います。施設と異なり独居生活を送る方もいるため、体位交換に加えてクッションを使用したポジショニングなども一緒に行っておくとよいでしょう。

また、必要に応じて皮膚状態の観察をし、処置の必要性があれば訪問看護などにも情報共有することが大切です。

更衣

更衣介助は、清潔な服装で衛生的に過ごすためにも大切です。清潔な服装は、病気や皮膚トラブルのリスクも軽減します。

在宅の利用者は、家にいることで着替えが億劫に感じ、一日中寝間着で過ごす方も中にはいます。

居室の気温や季節にそぐわない服装でいる場合もあるため、適切な衣服に整えることが大切です。

特殊な調理

特殊な調理とは、嚥下機能に問題が利用者が食べやすいように、米飯をお粥にしたり、おかずをきざんだりミキサーにかけたりといった、食べやすい形態に整えることです。水分にとろみをつけることも該当します。

食事摂取の介助と併せて、安全にかつおいしく食事をとれるよう工夫しましょう。また、食事中も誤嚥の兆候に注意し、見守り姿勢が大切です。

身体介護でできないこと

ヘルパーの身体介護では、その範囲を逸脱しているため行ってはいけないこともあります。

以下で、身体介護に該当しないものを3つ紹介します。

  • マッサージ
  • 散髪
  • 剃刀での髭剃り

それぞれ見ていきましょう。

マッサージ

マッサージは日常的に行う行為ではないため、身体介護として行ってはいけません。

ただし、排便時のサポートとして、たとえば腹部をさすることはできます。

痛みの改善を目的とする場合は、専門家による施術が必要となります。ヘルパーが行わないように注意しましょう。

散髪

散髪を頼まれたとしても、行ってはいけません。散髪は、理容師や美容師の仕事であるため、ヘルパーが行うと法律違反となってしまいます。整容や入浴の一環で髪を整えることは可能ですが、切る行為は行えないため、注意しましょう。

剃刀でのひげ剃り

電気シェーバーを使った顔剃りは認められています。しかし、剃刀でひげを剃る行為は、理容師の資格がなければ行えません。特殊な技術を必要とするため、行わないようにしましょう。

まとめ

本記事では、ヘルパーの身体介護における具体的な内容と、身体介護で行えない一部のケアに焦点を当てました。患者の生活の質を向上させるためには、ヘルパーが正確で適切なサポートを提供することが不可欠です。

身体介護は介護保険の訪問介護で提供されるサービスであるため、その目的と範囲を理解し、適切に行いましょう。

go home careは、春日井市の訪問介護事業所です。自費サービスとして介護タクシー事業を行っており、利用者の外出や通院、旅行の支援を行っています。

これからさまざま自費サービスを展開し、地域になくてはならないインフラとして活躍していきます。

訪問介護や介護タクシーのお仕事に興味のある方は、ぜひ一緒に働きましょう。