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コラム | 2024.07.02

ヘルパーの生活援助の内容とは?提供できる条件や行えないことを解説!

生活援助とは、ヘルパーが利用者宅を訪問し、日常生活の援助を行うことです。

生活援助には様々な支援内容がありますが、その範囲は明確に定められており、行えないことも決まっています。

そこで本記事では、生活援助の内容について解説したうえで、ヘルパーが提供できる条件や行えないことも解説していきます。

入所施設やデイサービスから、ヘルパーの仕事への転職を検討している方に役立つ記事となりますので、ぜひ最後までお読みください。

ヘルパーの生活援助の内容とは?

ヘルパーの生活援助には、下記に示した支援内容があります。

  • 掃除
  • 洗濯
  • 買い物
  • 料理
  • ベッドメイク
  • 外出支援

それぞれ見ていきましょう。

掃除

ヘルパーの生活援助における基本的な仕事の一つが、掃除です。

家庭環境を清潔に保つことで、利用者の快適な生活を支えます。生活援助は、自立した日常生活を獲得するために行うことが大原則であるため、掃除の場合利用者にできることを一緒に行っていただくことが大切です。

たとえば、掃除に必要な物品の準備やテーブルを拭く動作、危険のない範囲で椅子を動かす協力など、利用者ができることは一緒に行うとよいでしょう。

洗濯

洗濯では、衣類を洗濯機にかけることから取り込み、衣類の整理、場合によってはボタンをつけるなど衣類の補修も含まれます。乾燥機付きの洗濯機であれば、洗濯から乾燥まですべて簡単に行えますが、衣類の素材によっては乾燥できないものもあります。

そのため、衣類についているタグの表示を確認したり、利用者に一緒に確認していただいたりするなど、取り扱いに注意しましょう。

買い物

ご自身で買い物に行けない方にとって、生活援助による買い物は日常生活を送るうえで欠かせません。

ただし、買い物できる物は限られており、利用者本人の生活必需品の購入や、薬の受け取りなどとされています。そのため、利用者家族の物や、来客用の買い物、お歳暮やお中元なども生活援助では購入できません。

料理

ヘルパーが支援する中で、食事の準備も欠かせません。食材の購入と調理、後片付けまでが対象範囲です。注意点として、調理は利用者本人が食べるもののみに限定されるため、たくさん作って家族も食べられるように取り計らってはいけません。

ベッドメイク

ベッドメイクは、利用者が清潔な布団で気持ちよく休め、体調を安定させる意味で大切な援助といえます。

シーツを交換したり布団を干したりするだけでなく、必要に応じて布団の上げ下ろしも行います。

外出支援

生活援助における外出支援とは、買い物や散歩に行くということではありません。

日常生活を送るうえで必要な外出に限定されることを知っておきましょう。

たとえば、選挙や納税のための外出に同行する、住民票や免許証の取得に付き添うといった援助になります。

ヘルパーの生活援助を提供できる条件

ヘルパーが生活援助を提供できる条件について、以下で解説します。

大前提として、ケアマネジャーが作成したケアプランに記載されている内容でなければ行えないことを押さえておきましょう。

そのうえで、以下の条件も知っておくことが大切です。

一人暮らしの場合

生活援助が認められるのは、一人暮らしの利用者に対する場合とされています。

同居家族がいる場合は、家族による援助で足りると判断されるからです。

調理や掃除など、同居家族が行える場合は、生活援助の対象にはなりません。

利用者の家族等が障害や疾病の場合

同居家族がいる場合でも、その家族が障害や疾病を抱えていることがあります。その場合、家族が利用者の援助を行えないのであれば、ヘルパーは生活援助を提供できます。ただし、その旨をケアプランに記載しなければなりません。

やむをえない事情で行えない場合

時には予期せぬ事情で生活援助が行えない場合もあります。

たとえば同居家族が仕事のために長時間家を空けたり、家族からの虐待など問題があったりする場合などが該当します。

生活援助で行えないこと

生活援助は、利用者の最低限の生活を支えることを念頭に置き、提供されるサービスです。

そのため、過剰な援助よって最低限の範囲を超えるサービスは行えません。

行えないことは多くある為、以下で代表的なものを紹介します。

  • 特別な季節や行事の料理
  • 本人以外の部屋の掃除
  • 草むしり
  • ペットの散歩

特別な季節や行事の料理

生活援助で料理を行うにあたって、調理する献立は通常の食事でなければなりません。

特別な行事や季節に関連する料理は普段の献立とは異なる為、生活援助の対象とはならないのです。

たとえば、おせち料理や手の込んだお菓子などが該当します。

作れば喜んでもらえるかもしれませんが、介護保険でできるサービスの範囲としては認められないため注意しましょう。

本人以外の部屋の掃除

掃除はあくまで利用者本人の部屋に限定されます。

というのも、普段から利用者が使わない部屋は、その方の生活にとって関連がないと考えられるからです。

「ついでに掃除してほしい」と頼まれることがあっても、行わないようにしましょう。

草むしり

同様に、庭仕事や草むしりも自立した生活を支えるという意味では、適切ではありません。

生命や日常生活の維持とは関係がない為、行わないようにしましょう。

ペットの散歩

ペットの散歩の生活援助には該当しません。

草むしりなどと同様に、生命や日常生活の維持とは関係がないからです。

とはいえ、ペットの存在が利用者の生きがいにつながるというケースは少なくなりません。

そのため、ヘルパーは別の自費サービスを紹介したり、担当のケアマネジャーに相談したりするなど、機転を利かした対応も求められます。

まとめ

ヘルパーの生活援助は、利用者の日常生活をサポートするために重要な役割を果たしています。利用者の健康と生活の質を向上させることが求められる一方で、しっかりと援助内容をケアプランに記載したうえで、根拠をもって対応する必要があります。

できること、できないことを明確にやっていきましょう。

介護保険のヘルパーで行える業務には限りがあります。

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