コラム | 2024.07.11
運転手に腰痛が起こる原因5つを解説!4つの対策もあわせて紹介!

運転手は長時間の運転で同じ姿勢を強いられ、さらに振動や利用者の介助などもあり、腰痛に悩まされることがあります。
また、運動不足や不適切な座り方などもリスクを高めてしまうでしょう。
本記事では、運転手に多い腰痛の原因を詳しく5つ解説したうえで、4つの対策について紹介します。
運転手に腰痛が起こる原因
運転手に腰痛が起こる原因は以下のとおりです。
- 長時間の座位姿勢
- 運転による振動
- 不適切な姿勢
- 運動不足
- 利用者の介助
それぞれ見ていきましょう。
【原因1】長時間の座位姿勢
運転手の仕事は、極端に言えば休憩を除いて1日中座り続けることになります。
長時間同じ姿勢をとり続けると、腰周りの筋肉が緊張状態となり、血行不良や筋肉の疲労が生じて腰痛を引き起こします。
たとえば8時間座り続けたとすると、約半日間同じ姿勢を強いられていることになります。筋肉への負担は並大抵のものではありません。
【原因2】運転による振動
自動車の運転には、必ず振動が伴います。
この振動が、腰椎に日々繰り返し刺激を与えることで、腰痛の原因になるのです。
路面の状態が悪い道を運転するとより大きな振動が加わるため、注意が必要です。
長距離のトラック運転手は、ひどい振動に長時間さらされる可能性が高く、腰痛になりやすい職業といえます。
【原因3】不適切な姿勢
運転中の不適切な姿勢は、腰椎に偏った負担をかけてしまいます。
背もたれから離れすぎたり、座面の奥に深く座りすぎたりすると、腰に無理な曲がりやねじれが生じ、腰痛の原因となります。
正しい運転姿勢を保つことが重要です。
【原因4】運動不足
運転手は座り仕事が中心であるため、運動不足になりがちです。
運動不足は筋力の低下を招き、結果として腰周りの筋肉が腰椎をしっかり支えられなくなり、腰痛のリスクが高まります。
日頃から適度な運動を心がける必要があります。
【原因5】利用者の介助
バスやタクシーの運転手は、利用者の乗降の際に介助が必要な場合があります。
この際、無理な姿勢で荷物を持ち上げたり利用者を支えたりすると、腰に大きな負担がかかります。
特に高齢者の方の介助は力が必要で、腰痛のリスクが高まります。
運転手に起こる腰痛の対策方法
運転手に起こる腰痛の対策方法を以下で4つ紹介します。
- 座り方をあらためる
- ストレッチや運動をする
- 座りやすいクッションを使う
- 定期的に休憩をとる
それぞれ見ていきましょう。
【対策1】座り方をあらためる
運転中の姿勢を正すことが何より重要です。
まっすぐ腰をかけて背筋を伸ばし、背もたれにしっかりとつけるなど、適切な座り方を心がける必要があります。
腰への負担を最小限に抑える姿勢を保つことで、腰痛のリスクを下げることができます。
【対策2】ストレッチや運動をする
運転前後には、手軽にできる簡単なストレッチを行いましょう。
また、1日の終わりには体操を取り入れるなどして、筋力の維持や柔軟性の向上を図ることが腰痛予防に役立ちます。
運動不足に陥らないよう、日頃から意識的に体を動かすクセをつけることが大切です。
【対策3】座りやすいクッションを使う
腰への負担を分散させるために、特殊な形状のクッションを使うのも一つの対策です。
長時間座っていても、腰へのストレスが和らぎ、無理なく楽な姿勢が保てます。
使う人によって快適な素材や形が異なるため、自身に合うものを探してみましょう。
【対策4】定期的に休憩をとる
長時間の運転を続けると、どんなに気をつけていても徐々に疲労が蓄積し、腰痛のリスクが高まります。
適切なタイミングで休憩をとることが大切です。
車を離れてストレッチを行ったり、軽い運動を取り入れたりすることで、一時的にでも疲労を解消し腰痛の予防につながります。
まとめ
このように、運転手自身が腰痛の原因を理解し、具体的な対策を実践することが重要です。無理のない範囲で安全運転を心がけるとともに、セルフケアとして適切なストレッチや運動を欠かさずに行うことで、健康的に長く働き続けられるでしょう。
運転手一人ひとりが腰痛予防に気をつけることが何より大切です。