コラム | 2024.07.25
二種免許とは?取得するとできる仕事について解説します!
二種免許とは、第二種運転免許のことをいいます。
普通自動車第一種免許と比較して、より広い知識と高度な技術を必要とする運転免許証です。
本記事では、二種免許の種類や取得方法から取得後にできる仕事について詳しく解説します。
なかでも、高齢化が進んでいる我が国にとって需要が高まる介護タクシーについては、より詳しく解説していきます。
「二種免許について詳しく知りたい」
「運転を仕事に幅広く活躍したい」
このように思っている方にとって役立つ情報となるでしょう。
二種免許とは?
普通自動車二種免許は、自動車を運転するために必要な免許の一つです。
特徴として、以下があげられます。
- 第一種免許証を持っていることが条件
- 商業を目的とし、お客さんに運賃をいただいて運転する
この免許を取得すると、様々な運転の仕事が可能となります。
二種免許の種類
二種免許は、種類により5つに分けられます。
免許証の種類によって運転できる車両が異なるため、以下でそれぞれ見ていきましょう。
大型二種免許
大型二種免許は、路線バスや観光バスを運転するために必要な免許証です。
大型二種免許の条件を満たす車両は以下のとおりです。
- 車両総重量11t以上
- 最大積載量6.5t以上
- 乗車定員30人以上
中型二種免許
中型二種免許は、有償マイクロバスを運転する際に必要な免許証です。
大型二種免許と比べて車両のサイズは小さくなりますが、多くの積載能力を持つ車両であるため、特別な技術が必要になります。
中型二種免許の条件を満たす車両は以下のとおりです。
- 車両総重量5t以上11t未満
- 最大積載量3.5t以上6.5t未満
- 乗車定員11人以上29人以下
普通第二種免許
普通第二種免許を取得すると、一般のタクシーや介護タクシーを運転できるようになります。
普通第二種免許の条件を満たす車両は以下のとおりです。
- 車両総重量3.5t未満
- 最大積載量2t未満
- 乗車定員10人以下
運転できる車両は一般乗用車であるものの、顧客から賃金を受け取って運行する業務に就きたい場合は、二種免許がなくてはなりません。
大型特殊第二種免許
大型特殊第二種免許は、特殊な大型車両を運転するための免許です。
クレーン車やブルドーザー、フォークリフトなどが該当します。
建設現場や工業施設で重機を扱う場合に必要な免許です。
けん引第二種免許
けん引第二種免許は、けん引車両を運転するための免許です。
トレーラーを連結して運転する際に必要な免許で、例えばトラックとトレーラーの組み合わせで物品を運ぶ仕事に就くことができます。
二種免許の取得方法
二種免許を取得するためには、以下2通りの方法があります。
- 運転免許試験場で試験を受ける
- 自動車教習所で卒業検定に合格する
それぞれ見ていきましょう。
運転免許試験場で試験を受ける
運転免許試験場での試験は「一発試験」といわれています。
直接運転免許試験場へ行って受験します。
内容は以下のとおりです。
- 学科試験
- 技能試験
教習所のカリキュラムをこなさずに受けられるため、金銭的に安く済んだり短期間で取得できたりするメリットがあります。
一方で教習所に通わないということは、独学での対策が必要になります。
そのためハードルが高く、一度で合格できないとかえって時間がかかってしまうこともあるでしょう。
自動車教習所で卒業検定に合格する
自動車教習所で所定のカリキュラムをこなし、卒業できれば取得できます。
教習所に通った場合運転試験場での技能検定は免除になるため、確実に取得したい方は教習所を利用しましょう。
また、一種免許を取得後に数年経過していると、細かい交通ルールを忘れてしまっている方も中にはいらっしゃいます。
人を乗せて運行する仕事にこれから従事するため、改めて学びなおしておいた方が安心です。
二種免許を取得するとできる仕事
二種免許を取得すると、さまざまな仕事に従事できるようになります。
以下で見ていきましょう。
建設機械の運転手
ショベルカー、ブルドーザー、クレーン車などの特殊車両を運転し、建設現場で働けるようになります。
建設機械の操作と保守が主な仕事内容です。
土地の掘削、穴の掘削、建築材料の運搬、土地のならし、コンクリートの注入、高所での作業などが含まれます。
建設機械は非常に大型で危険が伴うため、安全規則に従うことが大切です。
トラックの運転手
トラックの運転手は、おもに運送業に従事します。商品、原材料、荷物などを店舗、工場、倉庫、個人宅などに配送する仕事です。
貨物の積み込みと荷卸し、適切な運転ルートの選択、トラックの保守、交通法規の順守などが求められます。
スケジュールを守り、貨物を効率的に輸送するために効果的な計画を立てる必要があります。
バスの運転手
バスの運転手は、観光バス、路線バス、学校バス、空港シャトルバスなど、さまざまな種類のバスを運転し、旅客を目的地に安全かつ効率的に移送します。
バスは大型車両であり、慎重な運転が求められるとともに、道路交通法規に従い安全に運転しなければなりません。
運転中には旅客の安全を確保し、非常事態への対応やアクシデントの際に冷静に対処するスキルも必要です。
タクシーの運転手
タクシーの運転手は、普通二種免許で従事できるようになります。
目的地へ安全かつ迅速に移送するため、運転スキルと地理の把握が必要です。
都市部や空港周辺、観光地などで特に需要が高い仕事です。
介護タクシーの運転手
介護タクシーは、高齢者や障害者、病院やクリニックに通院する方など、特別なケアや支援を必要とする方を安全に移送するためのサービスです。
一般のタクシーにはないバリアフリーな車両が使用され、車内には車椅子や歩行補助具を使う方にも適した設備があります。
運転手には運転技術だけでなく、介護に関する基本的な知識やコミュニケーションスキルも求められます。
二種免許でおすすめの仕事は介護タクシー
二種免許を持つことで、多くの仕事の選択肢が広がりますが、特におすすめしたいのが介護タクシーの運転手です。
介護タクシーは、介護が必要な方にとって自立した生活や外出が可能となり、社会とのつながりを保つのに大きく貢献してくれます。
また、家族や介護者にとっても、移送にかかる介護負担を軽減する手段として役立っています。
この仕事には人とのコミュニケーションや思いやりが求められ、やりがいを感じることができます。
高齢者が増えていく我が国では、介護分野は今後ますます需要が高まると予想されており、移動に困る高齢者も増えることでしょう。
そのため、介護タクシーの活躍はより一層期待できると考えられます。
まとめ
二種免許は自動車運転の免許の一つであり、多くの仕事の選択肢を提供してくれます。
免許の種類や取得方法について理解し、自分に合った仕事を見つける際に役立ててください。
特に介護タクシーの運転手としての仕事は、やりがいを感じられるおすすめの職業の一つです。
二種免許を取得し、新たなキャリアのスタートを切りましょう!